『平均寿命とは』 0才児が平均して、あと何年生きられるかという指標を「平均寿命」といいます。厚生労働省が2014年7月31日に発表した2013年の日本人の平均寿命は男性80.21才、女性は86.61才です。男性もそれまでの世界第5位から4位に上昇し、初めて80才を超えました。女性も2年連続世界一で、日本は世界でもトップクラスの 長寿国となりました。 『健康寿命とは』 一方、健康寿命という言葉をご存知ですか? 「健康寿命」という言葉はWHO(世界保健機構)が2000年に公表したものです。日常的に介護を必要としないで自立した生活ができる生存期間のことを言い、平均寿命から介護(自立した生活ができない)期間を引いた数で表されます。 【平均寿命と健康寿命の差が意味するものは】 では、平均寿命から健康寿命を差引いた数は何を意味しているのでしょうか? 男性で9.02年、女性で12.4年・・・これは何らかの形で介護を受けていて自立した生活ができていない年数を表しています。実際この間、多くの方が病院や施設を頼りに生活しています。 【平均寿命と健康寿命の間で何が起きている?】 誰もが「年をとっても健康で自立した楽しい生活を送りたい」、「元気で長生きしたい」と願っています。しかし今の日本では、平均寿命と健康寿命の間に介護を受けたり寝たきりなどで自分の思うように自由な生活を送れないないという現状があります。 介護が必要になる主な原因として@脳血管疾患、A認知症、B高齢による衰弱、C骨折・転倒、 D関節疾患などがあり、これらで全体の7割強を占めていて、大きく分けると生活習慣による疾病とケガや事故などによる関節疾患になります。毎日の「予防と養生」で防げる病はできるだけ未然に 防ぎ 「元気で長生き・ピンピンコロリ」を目指したいものですね! 『健康寿命を伸ばそう』 このように今の日本の現状は、一生懸命働き生きてきて、最後に自分の身体が自分で思うようにならない期間が男性で約9年、女性で約12年も有るということになります。 これは大変残念なことです。 健康寿命を伸ばし、人生仕上げの時を元氣で、イキイキワクワク輝いて過ごしたいですね! 【健康寿命をのばすために】 自分の健康は自分で守るという考え方 私たちが病気になって病院へ行くと、だれでも検査、手術、お薬など高度な医療を受けることが出来ます。これは日本に国民皆保険という制度があるおかげです。1958年の国民健康保険法制定以来、日本では「誰でも」「いつでも」「どこでも」平等に保健医療を受けられる体制が確立されています。実に優れたありがたい制度です。平均寿命が世界のトップクラスというのも、この制度に支えられている点も大きいと思います。しかし一方、健康寿命の伸びは平均寿命の伸び率を下回り人生終わりの「不健康な期間」がどんどん長くなっているのも事実です。この事を私たちはどう受け止めたらよいのでしょうか?病院の保険では病気の治療はできても健康を守ることはやってもらえません。現在、日本は世界に類をみない猛スピードで少子高齢化に向かっています。このままでは医療費も増え続け、せっかくの国民皆保険制度の存在も危ぶまれます。 この辺で、「病気になって治療を受ける」ことから一歩進め、「自分で病気を予防する、健康を守る、元気を創造する」という考え方に視点を変えていかなければならないのではないでしょうか?
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