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海外旅行と伝染病
伝染病への注意を怠り無く楽しい旅をより楽しく

課長さんにはちょっと難しかったかもしれない仕事を残して、同僚と連れ立って毎年ゴールデンウィークに海外にでかけている優雅なOLが多くなりました。外国を知ることで母国の良さを再認識できたり、外国製品を安く入手できたり、日頃のストレスを発散できたりなど海外旅行にはいろいろなメリットがあります。一方、ちょっ とした不注意から犯罪や事故に巻き込まれたり、病気にかかったりする危険な場合があることも知っておく必要があります。

水やなま物は信用しない

観光客が泊まるホテルはなかなか立派に造られていますので、つい日本のホテルと同じ感覚で、水道の水も冷蔵庫の氷も何の疑いも持たずに使ってしまいますが、発展途上国の水道は必ずしも信用できません。コレラ、腸チフス、赤痢、A型肝炎、寄生虫などは上・下水道の不完全な場合は経口感染してしまいます。コレラはワクチンがありますが完全なものではなく、症状を軽くする程度のものです。A型肝炎はワクチンは規定の間隔で3回接種すると約5年間有効です。赤痢、腸チフス、については日本にはワクチンがありません。要するに水やなま物はいっさい信用するなということになります。

ワクチン接種を忘れずに

吸血昆虫が媒介する病気にはマラリア、黄熱病など日本にはない怖い病気がたくさんあります。黄熱病はワクチンがありますが、マラリアは副作用を覚悟で定期的に発病予防薬を服用しなければなりません。蚊などに刺され ないようにすることも大切です。
エイズ、B型肝炎は一般には性病として感染します。身に覚えのない人は心配ありません。B型肝炎は慢性化しやすく肝硬変・肝がんへ進展することもあります。完全なワクチンがありますので東南アジアなどに長期に駐在する場合は接種を受けた方がよさそうです。
自分のためばかりでなく、日本に伝染病を輸入しないためにも、もし異常に気付いたら、帰国時に検疫官に申告してください。


オムロン健康作り講座より  OMRON ライフ クリエイト サロン KAZ(カズ) 顧問ドクター


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2003年6月更新