トップ アイコントップページへ 健康インフォメーションへ


貧血を宿命とあきらめないで

 

赤血球の寿命は120日新製品がどんどん必要

人間の身体には3〜4gの鉄が含まれています。その3分の2は赤血球のヘモグロビンというたんぱく質の中に存在します。ヘモグロビンは肺でとり入れた酸素と結合して全身に酸素を運搬する働きをしています。
赤血球は手足の骨の中の骨髄という赤血球製造工場で生産されています。赤血球の寿命は約120日といわれていますので、どんどん新製品を作っていかないとたちまち不足してしまいます。

生産が間に合わない大きな理由

質の赤血球を順調に生産できなくなったり、生産が間に合わなくなる理由には次のようなことがあります。まず原料になる鉄が十分供給されない場合、そして工場がいかにフル操業しても供給が間に合わない程製品が無駄になっている場合などです。
寿命が来る前の赤血球を無駄に失う理由は出血です。腸・十二指腸潰瘍、痔などの消化管出血、子宮筋腫などの婦人科疾患、けがなどによる出血もこれにあたります。原料供給不足による貧血は栄養素の摂取のかたよりによるもので、スタイルを気にする女性の「やせ願望」が大きな理由のようです。鉄分の多いレバー、魚介類、海草、卵黄を努めて摂り、豆類などの良質のたんぱく質や鉄分の吸収をよくするビタミンCなど栄養のバランスに注意したいものです。

鉄分内服の必要なこともある

食事から鉄分を補充することだけでは正常のヘモグロビン濃度にするのが難しい場合は鉄分の内服が必要になります。
生理のある女性に、鉄分欠乏貧血は宿命のように考えられがちですが、決してそのようなことはありません。原因を明らかにし、適切な治療をし、健康的な生活をおくれば、貧血を克服することは可能です。貧血を女性の宿命とあきらめないでください。

オムロン 健康作り講座より OMRON ライフ クリエイト サロン KAZ(カズ) 顧問ドクター

くすりの和漢堂 〒862-0903 熊本市若葉2−7−8    п@096-369-0785 Fax 096-369-8910

2003年6月更新