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お酒であなたの脂肪を増やしていませんか?

秋の風が心地よい季節になりました。実りの秋は美味しいものがたくさんありますが、秋刀魚、鯖、松茸、栗、茄子等など、食欲の秋はつい食べ過ぎていませんか?いいえむしろ食べながらお酒も飲み過ぎていませんか?

 厚生省が推進している21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)によると適度な飲酒量は1日平均純アルコ−ルで約20g程度だそうです。純アルコ−ル20gをお酒の種類で換算するとビ−ル中瓶1本(500ml)、清酒1合(180ml)ウイスキ−またはブランデ−ダブル1杯、ワイン1杯(120ml)、焼酎(35度)は1合です。ではこれらのお酒のカロリ−はどのくらいでしょうか。

 あなたはどのくらいお酒を飲んでいますか?ちなみにごはん1膳が207Kcalと考えると、アルコ−ルのカロリ−が意外と多いことがわかります。お酒を飲むときはおつまみも食べていますよね。つい摂取カロリ−が多くなってしまいます。

(単位 Kcal)
ビ−ル
(中瓶)
清酒
(一合)
ウイスキ−
(ダブル一杯)
ワイン
(一杯)
焼酎
(一杯)
195 181 184 90 254


 アルコ−ルが太る理由のひとつにアルコ−ルの成分が関係しています。アルコ−ルの成分は多くが糖分です。糖分はエネルギ−源として使われますが、お酒を飲むのは夜、そこでたくさん摂った糖分はエネルギ−として消費されず、脂肪として蓄積されてしまいます。

 一度お酒を飲み始めたら、なかなか1合では止まらないという方は、お酒をたくさん飲んだ翌日は休肝日にしてはどうでしょうか。そして食事は少なめに摂り、できるだけエネルギ−を消費しましょう。いつもより多めに歩く、こまめに体を動かすでも十分です。

 そしてさらにお酒を飲むときはおつまみにひと工夫しましょう。実は糖分の吸収を抑えるには、食物繊維が有効です。体内で消化吸収されない食物繊維には、糖質の吸収を遅らせる、便秘を予防する、コレステロ−ルの排泄を促すなどの働きがあります。食物繊維を多く含む食品は噛み応えがあり、胃の中に長くとどまるので満腹感を得やすく、ダイエットにも有効です。食物繊維を含む食品といえば、海草類(わかめ、昆布など)がありますが、秋はさつまいも、里芋、きのこがあります。お酒を飲むときはこれらの食品をいっしょに食べると良いでしょう。

 食欲の秋ですが、飲みすぎ食べ過ぎにはくれぐれも気をつけましょう。かしこく飲んで食べて、美味しい秋を満喫しましょう。

参考資料: 「646 食品成分表」 646食品成分表編集委員会
「目で見る食品カロリ−辞典」 町田 勢編集
 
オムロン 健康作り講座より     ビ−イングサポ−ト・マナ  小池 由佳子

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2003年6月更新