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こり・冷え・痛み・むくみと付き合う方法
その2 低周波治療器

1.「生体電気」とは

生命を持つあらゆるものの身体には、いつも独特の電気が起こっています。
人間の場合も同じで、心臓・脳・筋肉・神経などいたるところから自分では感じることのできない、ごく弱い電気を発しています。
これを「生体電気」といい、身体が正常に機能していくうえで欠かせない役目を果たしています。

2.「低周波治療器」とは

生体電気に異常が起きますと、身体にも異常が現れるので、身体の外部から弱い電気を流してやり、治療を加えます。これが「低周波治療器」です。
低周波とは、身体に対して1秒間に電気刺激を加える回数のことで、ヘルツ(Hz)という単位で表わされます。低周波は電気刺激の回数が低いものをいい、1〜1200Hzぐらいの周波数を出力するモデルもあります。

3.電極の作用

低周波治療器にはプラス(+)極とマイナス(−)極の二つの電極があり、二つの電極を身体に貼ることによって電気が流れます。電極には下記のような作用があり、症状に応じて使い分けるとより効果的に治療ができます。低周波治療器には自動的に+極と−極を切り替えたり、固定したりする機能が付いています。

 プラス極の作用
 +極には神経を興奮させて、麻痺した神経および筋の働きを活発にさせる作用があります。
 マイナス極の作用
 −極には神経の働きを抑える鎮痛・鎮静作用があります。

4.低周波治療器の効果

周波数を高めると「たたく」感覚から「もむ」感覚・「おす」感覚・「さする」感覚へと変化します。

 低い周波数の効果
 慢性痛やこり・しびれの症状に有効で、痛みの抑制物質を分泌させる効果があるとされています。
 高い周波数の効果
 急性痛に有効で、痛みの伝達を即効的に遮断する効果に優れているとされています。

5.低周波治療器のしくみ

筋肉のポンプ作用
低周波電気を流すと筋肉が伸び縮みし、筋肉のポンプ作用が働きます。弛緩した時には血液がどっと送り込まれ、つぎに緊張すると老廃物を含む血液が送り出されます。この働きが繰り返されると、血液の流れが良くなり、血行が促進されます。

痛みの信号をシャットアウト
痛みのある部位に低周波電流を流し、痛みをつかさどる感覚神経を刺激すると、痛みを伝達する機能に変化を及ぼし、脳に痛みの感覚を伝えにくくするといわれています。これに適した通電方法が背骨部での通電です。

オムロン 健康作り講座より

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2003年7月更新