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これからの時期(梅雨どき)、注意したいのが「食中毒」です。

現在日本で食中毒原因菌に指定されているのは十六種類です。その中でも、特に注意が必要な原因菌は、サルモネラ属菌・腸炎ビブリオ菌・黄色ブドウ球菌・ボツリヌス菌・病原性大腸菌の五つです。

食中毒菌の繁殖に最適な温度は何度でしょうか?(資料:日本食肉加工協会)
●実験にはひき肉を使用。
 実験前の菌の数をはかり、20度から35度まで4段階に設定された保湿器にひき肉をいれ、6時間後、再び菌の数を計測したもの。

6時間後の菌の数は
 20度→ 3,9倍
 25度→ 9,8倍
 30度→11,4倍
 35度→52,6倍

この結果からみると温度が25度になると急激に菌が繁殖します。

食中毒対策のまとめ
●できるだけ生ものは食べない。
●食べ物を室温で放置しない。(解凍は冷蔵庫もしくは電子レンジで)
●調理器(包丁・まな板など)にも神経を使うこと。
●ご飯や料理が熱いまま弁当につめない。
●乾いたふきんを余分に用意して、食器は常に清潔に。
●最低30秒間手を洗う。
冷蔵庫の温度は10度以下に設定する。(冷蔵庫に物をつめすぎない。長く扉をあけておかない。)
●冷凍庫でも細菌は生きていますので、過信は禁物。


カビについて
カビが繁殖しやすい条件は、温度が20〜28度くらい、湿度が60〜80%以上が最適で、食物のカス、ゴミ、人間やペットの髪の毛やアカ、接着剤や塗料などを栄養源にタンスの裏・押入れの中・下駄箱・北側の部屋・洗濯機周り・お風呂場など通気が悪く湿気が多いところが繁殖しやすい場所です。
カビはアレルギーや気管支炎などの原因になったり、食中毒を起こしたり、衣類や金属・住宅健在を劣化・腐らせたりします。
予防の基本は、通気(風通しを良くする)・乾燥(湿度には特に注意)・掃除(カビやダニのえさを減らす)などが特に大事です

カビの発生場所
◆台所等◆
ガスコンロの火から発生する水蒸気は、空気中に水分を放出し、外気との温度差によって結露を発生させます。この結露がカビの原因になるのです。すなわち暖かい場所での濡れたままの状態は、カビに絶好の繁殖の環境を与えているのです。

◆浴室等◆
浴室に付着する汚れは主に"石鹸カス"による汚れです。カビはこの"石鹸カス" を、酵素や酸を出して栄養源に変えてしまいます。しかも、浴室の表面の汚れも栄養源にしてしまうので、カビにとって浴室はまさにごちそう。一番カビの生えやすい場所と言えるでしょう。

■カビの被害

カビの被害は見た目の汚さだけではありません。
時には人に悪影響をもたらすことがあります。空気中の浮遊カビを吸うことで特定の臓器に疾患を与えたり、呼吸器アレルギー疾患の原因となる場合もあります。まさに小児喘息の約8割は、カビとダニが原因と言われています。
カビやダニは、湿度・温度・栄養などの条件が整えば、どんな場所にも発生するので注意が必要です。

カビの防止方法
◆室内◆
一番必要なのは部屋の換気です。窓を1日2時間以上は開け、新鮮な空気と入れ替えるのが理想です。
それが不可能な方は換気扇を回したり、エアコンや除湿機などを使用し除湿しましょう。

◆浴室◆
浴室にはできるだけ水分を残さない様にしましょう。浴槽の水は流してしまうか、フタをするようにします。面倒ですが、入浴後水分を拭き取ってしまうのが効果的です。
浴室の汚れはカビの栄養源となってしまうので、まめに掃除をしましょう。
又室内と同じく喚起(風通し)ができるように工夫しましょう。


◆その他◆
壁や窓、家具、家電製品などは、2〜3日に一度はから拭きし、カビの好きな埃を取り除きましょう。

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